【後編】端午の節句について

本日5月5日はこどもの日、端午の節句です。

初節句を迎えられた皆さまおめでとうございます。

お子様、お孫様の健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。

前回に引き続き、端午の節句にちなんだ内容をお送りしていきます。(前編のブログはこちらから

後編では、この日に飾る物の意味や食べるものの意味についてお話していきます。

◆端午の節句に飾る物の意味

説明に入る前に、公式YouTubeでは端午の節句にぴったりなショート動画を公開しました。

是非下のボタンを押してご覧ください。

端午の節句では五月人形や鎧兜を飾ったり、鯉のぼりをあげたりします。

昔から伝統として飾られていますが、どんな意味や思いが込められているかご存じでしょうか?

五月人形や鎧兜を飾るのは、それらには魔除けの意味合いがあり「我が子の身に迫る災難を除ける」と願いをこめて飾られています。

甲冑は戦闘用の防御具のこと。戦乱の時代、武士は甲冑を身にまとい戦場へ赴きました。

もし戦いに敗れてしまうと、最悪首を取られてしまいます。

家に甲冑が揃っている=無事生きて帰ってきた・甲冑が身を守ってくれたということから、現在の甲冑を飾る意味に精通しているのではないかと推測します。

現代では武勇などの武士道の象徴として、また工芸技法の各分野を駆使した伝統工芸品としてだけではなく、

かつての武将たちのエピソードや甲冑に取り入れられている縁起物にあやかり、こんな子に育って欲しいと想いや願いを込めて飾られています。

また鯉のぼりは滝を昇りきった鯉はやがて竜(龍)になるという登竜門伝説から「立身出世の象徴」として親しまれています。

◆端午の節句と菖蒲湯

この時期に見頃を迎える菖蒲も端午の節句に深く関係のある植物です。

旧暦の5月5日は現在の6月にあたり、気候や衛生状況も不安定な時期に入ります。

強い香りを持つ菖蒲は邪気を祓うとされ、軒に飾られたりと古くから愛されてきました。

また菖蒲(しょうぶ)の読み方から「勝負」「尚武」と解釈されて男の子を盛大に祝う風潮がつくられていきました。

お風呂に葉を浮かべ菖蒲湯に入りますが、身を清めるだけでなく病気や疫病にかかりにくくするために入るとされています。

ちなみに、お風呂に浮かべるのはショウブ科の花菖蒲の葉ではなく、サトイモ科に分類される葉菖蒲というものを使用します。

◆端午の節句に食べるものって?

さらに食べ物でも験担ぎで様々な意味が込められています。

柏餅を包む柏の葉は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないことから子孫繁栄の思いを込めて、

ちまきは包まれていた茅(ちがや)の葉病や災難を払う葉とされています。

は成長が早いことから「早く育ちますように」と願いを込めて、「勝男」とかけて食べられています。

思いや意味を知ると、より身近に感じられますね。

どうぞ皆さま揃って素敵な日をお過ごしください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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