【ご存じですか?】菖蒲の見分け方

5月5日に、こどもの日にちなんだ内容のブログを投稿しました。

そのときにご紹介しました菖蒲の花について、今回はもう少しお話させていただきます。

1分ほどでサクッと読める内容ですので、是非最後までお楽しみください。

◆菖蒲の花とは

菖蒲はアヤメ科に属する多年草で、日本では5月から6月にかけて咲く花として親しまれています。

細長くシャープな葉と、紫や白、青などの鮮やかな花びらが特徴です。

まるで剣のような葉が空を切り繊細な花がその先に咲く姿は、力強さと優美さを兼ね備えています。

菖蒲は日本の文化と深く結びついています。

特に5月5日の端午の節句は別名:菖蒲の節句とも呼ばれるくらい関係のある植物で、

軒下に菖蒲の葉をつるしたり菖蒲湯に浸かったり菖蒲打ちをして、邪気を払い健康を祈ります。

ところで、ここまで漢字で「菖蒲」と表記してきましたが、皆さんどのように読みましたか?

◆ショウブとアヤメの違いは?

菖蒲は読み方が二つあり、ショウブとも読むしアヤメとも読みます。

どちらの読み方でも正解なのですが、実はショウブとアヤメは違う植物なのです。

一つずつ見ていきましょう。

菖蒲(しょうぶ)

ショウブは、アヤメ科ショウブ属の多年草です。

主に湿地や水辺を好み、5~6月に紫や白の花を咲かせます。

いわゆる花菖蒲(はなしょうぶ)はこの植物のことを指すそうです。

また菖蒲(しょうぶ)という音が「尚武」や「勝負」に通じることから、武運や勝利の象徴としてこどもの日に重宝されてきたのもこちらの花です。

花びらに黄色い筋が入るのが特徴です。葉はしっかりしており幅も広いです。

菖蒲(あやめ)

アヤメはショウブと同じくアヤメ科ですが、アヤメ属の植物です。

乾燥した草地や丘陵地を好み、ショウブより少し早く開花をし、5月に紫や青の花を咲かせます。

花びらに網目模様が入っているのが特徴です。葉の幅はショウブに比べ細めです。

まさにこの網目模様があることから、文目・綾目(あやめ)と呼ばれるようになりました。

どちらも見た目はそっくりですが、生息場所と花びらに違いがあります。

◆カキツバタとの違いは?

さらにもう一つ似ている植物に杜若・燕子花(カキツバタ)があります。こちらはどんな植物なのでしょうか?

杜若(かきつばた)

アヤメ科アヤメ属の多年草です。アヤメと同じ科と属に当たります。

水辺や湿地を好み、5月から6月にかけて花を咲かせます。三種類の中で一番水に近い場所または水中で花を咲かせます。

深い紫や青紫の花を咲かし、花の根元には 白い筋 が入っているのが特徴です。葉の幅はアヤメに似て細めです。

是非咲いているのを見つけたら、

「あ!これは黄色い筋があるからショウブだね!」

「こっちに咲いているのは網目があるからアヤメだね!」

と見極めてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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