【前編】端午の節句について

5月5日はこどもの日、端午の節句ですね。

初節句を迎えられる皆さまおめでとうございます。

お子様、お孫様の健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。

今回は端午の節句にちなんだ内容を、2回に分けてお送りしたいと思います。

前編では、端午の節句についてや発祥や由来についてお話ししていきます。

◆端午の節句とは?

端午の節句とは五節句のひとつで、その中でも5月にお祝いをするものを指します。

菖蒲の節句とも呼ばれており、男の子の成長や幸せを祝う日です。

元々は季節の変わり目で気温も湿度も上がるこの時期に、厄払いや無病息災を願う日として親しまれていましたが、

武家社会に入って女児よりも男児に重きを置く世の中になっていき、男の子を盛大に祝う風潮になっていきました。

◆五節句とは?

五節句(ごせっく)とは5つの「季節の節目となる日」のことをいい、

人日(じんじつ=1月7日)

上巳(じょうし=3月3日)

端午(たんご=5月5日)

七夕(しちせき=7月7日)

重陽(ちょうよう=9月9日)

があります。

奈良時代頃に中国から伝えられた「陰陽五行説」が由来とされ、

日本では奇数が重なるめでたい日という考え方が広まったとされています。

その当時はもっと多くの種類が存在していましたが、日本の文化や生活様式と混ざり合うことで

少しずつ減少していきました。

そして江戸時代になり、幕府が特に重要な節句を公式の祝日に制定したのが五節句の由来となります。

「あれ?確かに5月5日は祝日だけど、他の4つの節句は祝日じゃないよね?」

と思ったそこのあなた。

素晴らしい!かなり鋭いです!

そう、幕府が制定してからはどの節句も祝日でしたが、明治6年に旧暦だったものを新暦(グレゴリオ暦)に切り替え、

それに伴い五節句も祝日ではなくなりました。

◆端午の由来は?

ところで端午の節句って何故「たんご」なのだろう、と思った事はありませんか?

別名「菖蒲の節句」とも呼ばれていますし、こちらの方が馴染みやすさも感じられます。

しかし、端午という言葉になった由来があるのです。

端午は訓読みにすると、端(はし)午(うま)とも読めます。

端は「初めの」、午は「うまのひ」という意味で「月の最初の午の日」にお祝いをしていたことから、

名付けられるようになりました。

また午は音読みで「ゴ」とも読むことから、ゴ=5にあてはめ5月5日になったとも言われています。

発祥や言葉の由来を知ると、より身近に感じられますね。

後編は5月5日に更新いたします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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